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ブルガリア国境の町、Giurgioへ。

 

ある秋の思いで、ジュルジュ Sep. 1998

giurgio giurgio
Danube River対岸はRuse, Bulgaria ドナウ川岸にあるレストランで、カマスのフライ

 

初秋、ある土曜日の午後ブカレストから車でスタッフとともにブルガリアへのルート上にある国境の街ジョルジョへ向かった。ジュルジュの対岸にはドナウ河を挟んでルセの街がある。その2年前の丁度同じ時期、対岸からこの街を眺めた。さわやかな秋の一日だった。

ブカレスト市内から郊外へ行くのは初めてで、すでに収穫がほとんど終わり、刈り残されたひまわりが鄙びた頭を重そうにたれ込めていた。

途中、沿道添いの教会で結婚式を見かけた。丁度教会から新郎新婦が出てくるところで、周囲の人に祝福されながら笑顔を振りまいている様子が垣間見られた。この秋の日に映える白いウエディングドレスがとても印象的だった。

ワインディングロードは快適なドライブを約束してくれた。すれ違う大型トレーラーが国際貨物輸送路を思い起こしてくれる。ここはEURO Networkの一つヘルシンキ-クレタ回廊だ。

ジョルジョの街に近づくとトレーラーが道々停車して通関手続きを待っている。我々も国境へ近づこうとするが税関前ででこれ以上はビザがないと帰ってこれない。撮影禁止のサインも国境独特の雰囲気を醸し出している。残念ながら国境の橋は間近では見られなかった。

方向を変え、ドナウ河岸にあるレストランへ向かう。フリーゾーンを抜けメンテナンスの悪い道路を、廃墟に近い工場などを横目に見ながら進むと、ドナウ河がひらけてくる。

ドナウ河沿いに道を辿っていくと、リバービューのレストランがドナウ河とルセの街を背景に佇んでいた。対岸は間違いなく見覚えのある光景だった。

レストランには客はいなかった。時間も中途半端な4時頃だっただろうか。魚があるかどうか確認し、リバービューのテラスに落ち着きく。国際河川、ドナウ川を行き交う船舶の国籍を示す国旗はブルガリア、ルーマニア、ウクライナと近隣諸国が占めていた。

川カマスのフライがあるとのこと、ルーマニア産白ワインを飲みながらスタッフととの談笑に耽る。心地よいひとときだった。

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